世界はきみに恋をしている。



次の日の昼休み、私はカナに昨日のことについて話していた。

教室の窓際で、二人でお弁当を食べるのがいつもの日課。実は、カナとはクラスまで一緒なんだよね。


「へえ、あのノガミが。そんなこと言ったの」

「うん。馬鹿にされてる気しかしないけど...」


ノガミくんが心配してくれたっていうのは私だってわかっているけど、チビ女なんていう必要ないじゃないか。
もう。ノガミくんてば本当わかんない...。


「まあでもノガミ、ああ見えて友達は多いし、女の子にも苦労したことないだろうし、あんたみたいにフワフワした子の扱い、慣れてるでしょうね」

「ノガミくん、かっこいいしねえ...」


そう、ノガミくんはああ見えて友達が多い。
二年と三年は校舎が違うから滅多に会うことはないけど、時々移動教室なんかでノガミくんを見かけると、いつも人に囲まれて笑っている。

悪いのは、生活態度と身だしなみだけみたい。

それに、ノガミくんは派手だけど、やっぱりかっこいい。
女の子たちに囲まれている姿だって、よく見かけるんだから。


「あれ、噂をすれば。あれノガミじゃない?」


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