世界はきみに恋をしている。
「ふーん…」
ノガミくんは興味なさそうに私から視線を外した。もー、それがなんだっていうのよ。全然口を聞いてくれないノガミくんに、私は段々腹が立ってきた。
「もう、ノガミくん意味わかんない。」
「俺が一番わかんねーっつーの」
なにそれ。ますます意味がわからない。
ノガミくんは一回ため息をついて、私の方を、まっすぐに見てきた。
「な、なに……?」
「……面白くない」
面白くないって、なにが?私との会話?美術部にいること?私は分からないって顔でノガミくんを見つめた。
「ミウがほかのやつとしゃべってんの、面白くない」