溺愛ENMA様
※※※※※

「で、来たの?!高木海人から」

三時間目の休み時間、亜子ちゃんがキラキラした目で私のスマホを覗き込んだ。

「うん……」

そこには、

『中西さん、話があるんだ。放課後、三階の渡り廊下で待ってます』

「きゃー!!」

わざわざ高木海人からのLINEの文章を読み上げた挙げ句、亜子ちゃんが叫んだ。

「声がでかいっ」

咄嗟に私は彼女の口を手で塞ぎなから左隣の閻魔を見て、胸を撫で下ろした。

セ、セーフ……。

閻魔は机に力なく突っ伏してスースーと眠っている。

亜子ちゃんは閻魔をチラ見したあと、私に向き直り、小声で、
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