溺愛ENMA様
「俺のエネルギー消費が多ければ多いほど、お前の生気が要るんだぜ?!」
「分かってる。いいから私を死後の世界へ連れていって」
仁は唇を真一文字に引き結んで私を見下ろした。
彼の赤い髪が同色の瞳に影を落として、その赤が益々深みを増す。
「お願い、仁」
「……分かった」
仁はいつになく真剣な眼差しで私を見下ろすと、再び口を開いた。
「『夢の入り口』と『死後の世界』を繋いでやる。ただ、それは長い時間じゃない。死後の世界へ着くと直ぐに目的を果たせ。出ないと現世への道が途絶えてしまうからな」
「……分かった」
「常に頭の中を意識してろよ。俺の声が聞こえるように」
「分かってる。いいから私を死後の世界へ連れていって」
仁は唇を真一文字に引き結んで私を見下ろした。
彼の赤い髪が同色の瞳に影を落として、その赤が益々深みを増す。
「お願い、仁」
「……分かった」
仁はいつになく真剣な眼差しで私を見下ろすと、再び口を開いた。
「『夢の入り口』と『死後の世界』を繋いでやる。ただ、それは長い時間じゃない。死後の世界へ着くと直ぐに目的を果たせ。出ないと現世への道が途絶えてしまうからな」
「……分かった」
「常に頭の中を意識してろよ。俺の声が聞こえるように」