溺愛ENMA様
※※※※※

土曜日の翌朝。

「ルナ」

起きてるけど……無視。

昨日から、私は閻魔を無視している。

「ルナ」

……だから、喋らないってば。

私の部屋を遠慮気味に開けた閻魔が、早口で言った。

「朝……飯を作ってやったぞ」

……え?

……嘘でしょ。

私はベッドから身を起こして閻魔を見た。

ドアから顔を出している閻魔は、少し拗ねたような顔をして、一瞬私を見た後そっぽを向いた。
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