溺愛ENMA様
※※※※

数日後。

「ルナ」

真後ろで声がして、私は勢いよく振り返った。

「仁!」

艶やかな赤髪と、同色の綺麗な瞳。

私は、腕を組んで机に腰かけている仁に抱きついた。

「おっと!」

仁が飛び付いた私を慌てて抱き止める。

「仁!どこ行ってたの?ずっと会いたかったのに」

仁は私を抱き止めて、なだめるように背中をポンポンと叩いた。

「ちょっと忙しくてな」
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