溺愛ENMA様
「それが良くないの。居座っちゃってる」
「なんだって?」
仁がクッと眼を鋭くした。
「とり憑かれてるんだって、私」
私は小さく息を飲む仁にバタバタと掌を振り、何でもないといった風に笑った。
「大丈夫だよ、絶対に閻魔の勘違いだから」
「閻魔は、お前が取り憑かれてるってどうして分かったんだ」
私は袖をまくり上げて、仁に肩のアザを見せた。
「このアザは、魔物に取り憑かれた者に浮かぶ印なんだって」
仁がビクッと身体を震わせた。
「これは……烙痕(ステイグマダ)だ」
仁の顔は何故か真っ青で、私は思わず彼の額の汗をぬぐった。
「なんだって?」
仁がクッと眼を鋭くした。
「とり憑かれてるんだって、私」
私は小さく息を飲む仁にバタバタと掌を振り、何でもないといった風に笑った。
「大丈夫だよ、絶対に閻魔の勘違いだから」
「閻魔は、お前が取り憑かれてるってどうして分かったんだ」
私は袖をまくり上げて、仁に肩のアザを見せた。
「このアザは、魔物に取り憑かれた者に浮かぶ印なんだって」
仁がビクッと身体を震わせた。
「これは……烙痕(ステイグマダ)だ」
仁の顔は何故か真っ青で、私は思わず彼の額の汗をぬぐった。