溺愛ENMA様
※※※※※
夕食時も閻魔は仁に近づくなと口うるさく言ったけれど、私は仁が心配でならなかった。
『赤髪の悪魔を信じるな』
仁は確かに夢魔で悪魔だけど、一度でも私に危害を加えたことはないし、逆にいつも優しかった。
長く生きている仁はよく古代の話や夢の国の話をしてくれるし、ふたりで夢の中でよく遊んだ。
そんな仁が私に取り憑いて、命を奪おうとしているなんて到底思えない。
私はお風呂から上がると、眠りについた。
夢の中で、早く仁に会いたくて。
けれどこの日を境に、私は仁に会うことが出来なかった。
自分の部屋で呼び掛けても、夢の中で探しても、仁は私に答えてはくれなかったから、私にはなす術がなかった。
「仁……」
それでも呼ばずにはいられなくて、私は何度も彼の名を呼んだ。
夕食時も閻魔は仁に近づくなと口うるさく言ったけれど、私は仁が心配でならなかった。
『赤髪の悪魔を信じるな』
仁は確かに夢魔で悪魔だけど、一度でも私に危害を加えたことはないし、逆にいつも優しかった。
長く生きている仁はよく古代の話や夢の国の話をしてくれるし、ふたりで夢の中でよく遊んだ。
そんな仁が私に取り憑いて、命を奪おうとしているなんて到底思えない。
私はお風呂から上がると、眠りについた。
夢の中で、早く仁に会いたくて。
けれどこの日を境に、私は仁に会うことが出来なかった。
自分の部屋で呼び掛けても、夢の中で探しても、仁は私に答えてはくれなかったから、私にはなす術がなかった。
「仁……」
それでも呼ばずにはいられなくて、私は何度も彼の名を呼んだ。