溺愛ENMA様
あー、久々のカラオケって楽しい。

私は部屋を出て、階段の横の自販機でオレンジジュースを買うと、それを頬に押し当てた。

あー、冷たくて気持ちいい。

「ルナ」

ん?

急に誰かに呼ばれて振り返ると、青い瞳が私を見ていた。

「ルナ」

舜星学園の留学生、ロイ君だった。

「ロイ君、どう?楽しんでる?あ、てゆーかジュース飲む?」

私がそう言って笑うと、ロイ君が首を振りながら笑った。

「ご、ごめん。日本語ダメだった?あの私、数年間だけだけどアメリカに住んでたんだ。だから少し英語で話せ、」
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