溺愛ENMA様
※※※※

夜。

亜子ちゃんと舞花ちゃん、それに架純ちゃんにロイとの間柄を説明したら、ビックリするだろうな。

私は明日を待ち遠しく思いながら夕食の支度に取りかかった。

約四年ぶりのロイは、本当に素敵になっていた。

背も凄く高くなってたし。

私は四年前のロイとの会話を思い返した。



『ルナ、好きだよ』

『私も』

『いつか大人になったら僕の花嫁になって、ルナ』

『うん、ロイ』



凄く凄く小さな恋だったけれど、私はロイが好きだった。

こうして再会出来たのは、運命かもしれない。

そう思うとなんだか胸がフワリと浮くような、不思議な感覚がした。

運命かあ……。
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