溺愛ENMA様
「あー、こーゆーの、テンション上がるわぁ!」

……参ったな。

ここまで盛り上がるなんて思ってなかったよ。

私は焦りながらも、話題を変えようと少し大きめの声でたずねた。

「みんなはどーなの」

私の問いに、亜子ちゃんがポッと頬を赤らめた。

「実はさ、告白されちゃったんだ、舜星学園の仁科君に」

「えーっ!」

亜子ちゃん以外全員がハモる。

「カラオケの時、みんなでLINE交換したじゃん?あの日家に帰ったらすぐ、告白されたの」

すかさず架純ちゃんが質問した。
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