溺愛ENMA様
※※※※※

「ロイ!」

学校を出てバスで駅前まで出ると、ターミナルにロイの姿が見えた。

舜星学園とうちの学校はお隣なんだけど、バス停がそれぞれの学校のすぐ前にあるため、別々に駅に出た方が、都合がいいんだよね。

「ルナ、会いたかった」

「私も!」

ロイが私を引き寄せてハグすると、唇にチュッとキスをした。

「あ、の、ロイ」

そのキスがあまりにも素早くてスマートで、私は驚いて彼を見上げた。

「嫌だった?」

嫌じゃない。

「嬉しい」
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