溺愛ENMA様
変に独占欲持っちゃダメなのに。

「なにルナ、おとなしいけど?気分でも悪い?大丈夫?」

亜子ちゃんに顔を覗き込まれて、私はハッと我に返った。

「あ、ごめ。平気平気」

「もうすぐ会えるロイ君に思いを馳せてるのよ、やらしい!」

「違うってば!」

たちまち笑いが生まれて、私の脳内から閻魔が薄れた。

※※※※※

「ルナ!」

舜星学園の正門に、ロイをはじめカラオケパーティーをした男子達が待っていてくれた。

「陽介くん!」
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