溺愛ENMA様
「じゃあ僕はスナック系?ウインナーとチーズのクレープにしようかな」

「じゃあ、飲み物はどうする?」

「僕はペプシフリー」 

「じゃ、私も!」

ぽんぽんと会話が進み、私達はお互いを見つめてクスクスと笑った。

「ルナ、我慢できない。君にキスがしたい」

ダメだ、胸がキュンとする。

長身を屈めて私の耳に唇を寄せたロイに、心臓がバクバクする。

ロイの彫りの深い美しい顔が、すぐ近くで甘く微笑む。

「ロイ、大好き」

「僕も」

クレープ屋さんの男子が照れ臭そうだ。
< 170 / 328 >

この作品をシェア

pagetop