溺愛ENMA様
「ロイ、オーダー」

「あ、そうだね。ごめん」

ようやくオーダーし、出来上がったクレープを食べながら校庭を散歩していた時、

「今からスリーオンスリーのトーナメント試合を開催します。皆様、体育館へどうぞ!」

元気なアナウンスが流れ、私はハッとしてロイを見上げた。

「ロイ、クレープ食べたらスリーオンスリー見に行こう!」

ロイが少し眉を上げて私を見た。

「いいけど……スリーオンスリー好きなの?」

私は苦笑しながら頷いた。

「うん……応援したくて」

だって、見てないなんて言うと、閻魔の事だから拗ねるかもだし。

それに……見たいし。

そう、閻魔がスリーオンスリーしているのを見たい。

「いいよ、食べたら行こう」

……よかった。

私はロイに頷くと、クレープを頬張った。
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