溺愛ENMA様
※※※※

体育館は、多くの人でごった返していた。

体育館の壁に貼られたトーナメント表をみると、閻魔達のチームは初回で、もう既に入り口側のコートに集合していた。

「見て見て、あのオレンジのユニフォーム!イケメンばっか!!」

体育館の二階から閻魔達を見下ろしていた私は、隣にいた女の子の弾けた声にドキッとした。

オレンジのユニフォームは、涼馬達のチーム『R-s』だ。

「どの子が好み?!」

「私は革のバックルブレスの人!」

革製のバックルブレスをしているのは涼馬だ。

「私はあのツンツン髪の人!」

宮島君は茶髪のロン毛だし、永瀬くんはツーブロックだから、ツンツン髪は、閻魔のことに間違いない。
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