溺愛ENMA様
閻魔とふたりで作ったピザは、確か生ハムのピザだった。
焼きたてのピザに乗せるバジルを閻魔が嫌がって、結局私が全部食べたっけ。
閻魔は生ハムをたいそう気に入って、つまみ食いばかりしちゃうから、焼き上がったピザに乗せる分がなくなって……。
「ルナ」
ハッと我に返った時には、テーブルに涙が落ちていた。
あ……。
「ルナ」
「ごめん、ロイ」
鼻をすすり、慌てて手で涙を拭うと、私はギュッと眼を閉じた。
「おいで」
ロイが私の手を引いてソファに座らせた。
焼きたてのピザに乗せるバジルを閻魔が嫌がって、結局私が全部食べたっけ。
閻魔は生ハムをたいそう気に入って、つまみ食いばかりしちゃうから、焼き上がったピザに乗せる分がなくなって……。
「ルナ」
ハッと我に返った時には、テーブルに涙が落ちていた。
あ……。
「ルナ」
「ごめん、ロイ」
鼻をすすり、慌てて手で涙を拭うと、私はギュッと眼を閉じた。
「おいで」
ロイが私の手を引いてソファに座らせた。