溺愛ENMA様
「閻魔、ごめんね、ありがとう」

「いいから眠れ」

私は頷くと、閻魔にしがみついて眠った。

※※※※※※※

夢を見ていた。

夢の中のロイが私に微笑んで言った。

「初めまして」

私も笑顔だった。

「初めまして」

するとロイが戸惑ったように続けた。

「何だか君とは……昔に会っているような気がしてならないな……」

私も頷いた。

「私も」

その時、誰かがロイを呼んだ。
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