溺愛ENMA様
「あ、私も一緒に作る」

「なら、抱いて降りてやる。あんな事があったばかりだからな」

私は驚いて閻魔を見た。

「いいよ!大丈夫だから」

「ダメだ」

首を横に振るなり閻魔は身を屈め、私を優しく抱き上げた。

「閻魔ったらっ」

「惚れそうか?……ってぇ!」

閻魔の胸を拳でゴツンとやると、彼は楽しそうに笑った。

※※※※※※

翌日。

「えーっ!」

昼休みに本館の屋上で、私はロイと別れたことを皆に話した。
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