溺愛ENMA様
思わずその思いが顔に出そうになったけど、私は必死でこらえた。
「六文じゃだめ?」
「ダメじゃ」
くそっ!
てゆーか、文ってなに?!
そんなお金の単位、分からんわっ!
内心舌打ちしながらポケットを探ると、硬いコインの感覚を指に覚えて、私は咄嗟にそれをつまみ出した。
やったっ!
って思ったのも束の間、私はそのコインを見てがっかりした。
だって、お金じゃくて、ゲーセンのコインだったんだもの。
あれだ、この間、梓ちゃんと行った時のヤツだ。
「珍しい銭じゃの」
「六文じゃだめ?」
「ダメじゃ」
くそっ!
てゆーか、文ってなに?!
そんなお金の単位、分からんわっ!
内心舌打ちしながらポケットを探ると、硬いコインの感覚を指に覚えて、私は咄嗟にそれをつまみ出した。
やったっ!
って思ったのも束の間、私はそのコインを見てがっかりした。
だって、お金じゃくて、ゲーセンのコインだったんだもの。
あれだ、この間、梓ちゃんと行った時のヤツだ。
「珍しい銭じゃの」