溺愛ENMA様
アミューズメントパーク『BIGJOY』に集合したメンバーは閻魔と涼馬、永瀬君、高木君、女子が私と架純ちゃん、桜ちゃん、亜子ちゃんだった。

「みんな、先にビュッフェいこうぜ!」

昼前の集合だったため、涼馬の声に満場一致で賛成の声が上がった。

「円真君、そのジーンズよく似合ってるね」

閻魔に駆け寄った桜ちゃんは頬を染めてフワリと笑った。

そんな桜ちゃんは、サイドを緩く編み込んで片耳を見せた少しドキッとする髪型と、身体のラインがハッキリと分かるショート丈のトップス&ビビッドなショートパンツ姿だった。

スラリと伸びた細くて長い脚がとても魅力的だ。

ふと閻魔に眼をやると、彼はそんな桜ちゃんを見つめていた。

ズキッと胸が痛くなって、思わず眉を寄せてしまう。

男子たちはさりげなく女子をチェックしてたけど、閻魔も桜ちゃんを見ていたという事実。

たちまち胸がグーッと重くなって、劣等感が生まれる。
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