溺愛ENMA様
「……変……かな」

私はその時初めて自分が彼を凝視していた事に気付いて、慌てて首を振った。

「ううん、そうじゃなくて、その絞り染めのシャツが凄く似合ってるなーって」

私がそう言うと、高木君は照れたように笑って、

「中西さんこそ、その……凄く可愛い」

「……え」

私以外の女子のが女子力高いと思うのに……凄く嬉しい。

思わず、

「ほんと?!凄く嬉しい」

「ほんとだよ。そのミニの……フレアパンツ……っていうのかな?脚だって凄く綺麗だし」

あ、脚が綺麗……?

面と向かって誉められると恥ずかしくて、私は思わず俯いてしまった。
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