溺愛ENMA様
※※※※※※

午後七時前。

「じゃーねー!」

「おう、またな」

「また月曜日ねー」

「うん」

散々遊んで楽しんだ私達は、解散しようとしていた。

その時涼馬が閻魔に、

「閻魔、桜送ってやれば?」

桜ちゃんが期待に満ちた顔で閻魔を見た。

「じゃあ、僕が中西さんを送るよ」

高木君がそう言って私を見る。

次第に胸がザワザワするけれどどうしようもない。

私は意を決して高木君に断ろうと、彼の方に身体を向けた。
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