溺愛ENMA様
反射的に両手で口元を覆い、私は眼を見開いた。
ふたりで同じように歳を……?
そんな……そんな訳、ない。
だって閻魔は人間よりも歳をとるのが遅い。
それも、かなり。
なのに、そんな事……。
怖くて突っ込んで訊けない私に、閻魔が困ったように笑った。
「そんな顔するな。言っただろう?お前とこの人間界で人生を共にするために修行したって」
それから私の両手首を優しく掴むと、閻魔はそれを顔の前から遠ざけた。
「それって、人間になったって事……?」
震える声しか出ない私を、閻魔は愛しそうに抱き寄せた。
ふたりで同じように歳を……?
そんな……そんな訳、ない。
だって閻魔は人間よりも歳をとるのが遅い。
それも、かなり。
なのに、そんな事……。
怖くて突っ込んで訊けない私に、閻魔が困ったように笑った。
「そんな顔するな。言っただろう?お前とこの人間界で人生を共にするために修行したって」
それから私の両手首を優しく掴むと、閻魔はそれを顔の前から遠ざけた。
「それって、人間になったって事……?」
震える声しか出ない私を、閻魔は愛しそうに抱き寄せた。