溺愛ENMA様
「ううっ……」
泣くまいって、泣いちゃダメッて思ってたのに……。
ジワリと視界が歪んだその時、
「ほら、立て」
目の前に変わった履き物が見えた途端、誰かが私の腕を持つとグイッと引き上げた。
咄嗟にその顔を見上げて、思わず私は息を飲んだ。
あ……!こ、この人は確か……!
……このイケメンはあの時……ここに降り立ったばかりに出逢った、あの時の彼だわ。
涙を拭くことも忘れ、私が呆然と見上げていると、彼がニヤリと笑った。
「イイ男すぎて見惚れてんのかよ」
私が何も言えないでいると、彼は鞘に収まった刀をクルリと回し、肩に担いで再び口を開いた。
泣くまいって、泣いちゃダメッて思ってたのに……。
ジワリと視界が歪んだその時、
「ほら、立て」
目の前に変わった履き物が見えた途端、誰かが私の腕を持つとグイッと引き上げた。
咄嗟にその顔を見上げて、思わず私は息を飲んだ。
あ……!こ、この人は確か……!
……このイケメンはあの時……ここに降り立ったばかりに出逢った、あの時の彼だわ。
涙を拭くことも忘れ、私が呆然と見上げていると、彼がニヤリと笑った。
「イイ男すぎて見惚れてんのかよ」
私が何も言えないでいると、彼は鞘に収まった刀をクルリと回し、肩に担いで再び口を開いた。