溺愛ENMA様
※※※※※

「ねえ、仁」

「ん?」

私は仁とベッドに寝転がってポツポツと口を開いた。

「誰か閻魔帳読める人いないかなぁ。朱里は死後の世界にはいないらしいの。となったら閻魔帳を読んで朱里の今後を知りたいの」

私がそう言うと、仰向けだった仁が身体の向きを変えて、私の頭を撫でた。

「ごめんな、ルナ。俺が早とちりしたから」

仁は、私が幼い頃から姿が変わらない。

だから年々、年齢的には私が仁に近づいていってるけれど、私にその違和感は感じない。

本当のお兄ちゃんみたいに、いつも私に優しくしてくれるし、仁といたら、凄く安心する。
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