溺愛ENMA様
は、はあー??
ちょっと先生、そんな事あるわけないでしょ、しっかりしろっ!
私は思わず椅子を鳴らして立ち上がってしまったけれど、先生は全くの素で、黒板に『石川円真』と書いた後、
「さ、石川君挨拶して」
なんで閻魔が?!って思ったのはほんの一瞬で、彼が閻魔帳を取り返すために現世に居座ろうとしているのが、すぐに分かった。
どうしよう、どうしよう!
その時、再び亜子ちゃんが私を振り返り、押し殺した声を出した。
「サプラーイズ、サプラーイズ」
怖い。亜子ちゃんの眼が怖い。
「いや、あのね亜子ちゃん!」
ちょっと先生、そんな事あるわけないでしょ、しっかりしろっ!
私は思わず椅子を鳴らして立ち上がってしまったけれど、先生は全くの素で、黒板に『石川円真』と書いた後、
「さ、石川君挨拶して」
なんで閻魔が?!って思ったのはほんの一瞬で、彼が閻魔帳を取り返すために現世に居座ろうとしているのが、すぐに分かった。
どうしよう、どうしよう!
その時、再び亜子ちゃんが私を振り返り、押し殺した声を出した。
「サプラーイズ、サプラーイズ」
怖い。亜子ちゃんの眼が怖い。
「いや、あのね亜子ちゃん!」