激変!?溺愛注意報
「おっさんたち、何してんの?」
後ろから聞こえたその声にわたしと男の人たちが振り返ると、そこにはポケットに手を突っ込んでだるそうにこっちを見ているお兄さんが1人。
『な、何って、3人で遊んでるとこだけど?』
『、そうそう!俺ら友達だし!なぁ』
どうにかこの場をやり過ごそうと必死でごまかす男の人たち。
違う!
お願い、助けてっ!
「…じゃあなんでそいつ泣いてんの?」
泣いてるわたしを見てお兄さんがそう言うと、
『っ、別にお前には関係ねぇだろ!』
鋭い質問を返してくるお兄さんに焦ったのか、1人の男の人がお兄さんに向かって拳を握りながら走っていく。
「危ないっ!!!」
殴られる!
見ていられなくて思わず目を閉じると『いっ、!』と男の人の声。
目を開けると男の人はお兄さんに拳を握りしめられ地面に膝をついていた。