イクメン作家と恋心?SS~ほのぼの第2話~12/26に『クリスマス』を追加。
仕方がなく3人で散歩に行く。
ちなみに白雪は、連れて行けないので
先生の親友・浜野さんの自宅に
預かってもらっていた。
まず旅館の中をお散歩。
前を卯月がよちよちと歩いて
私と睦月君は、後ろをついて行く。
「あう……キャハッ♪」
知らない場所だから珍しいものがいっぱいあるため
卯月は、上機嫌で歩きだす。
ただし転ばないか後ろでヒヤヒヤしないと
いけないけど……。
「広いし、素敵な旅館ねぇ~」
長くやっているせいか古いけど、それが返って
いい味が出ていた。
すると前を歩いていた優しそうな老夫婦が
卯月に気づいた。
「あらあら、可愛いらしいお嬢ちゃんねぇ~」
お婆さんがそう言った。
「あぅ……キャハッ!!」
人見知りをしない卯月は、
老夫婦が気に入ったのか
寄って行ってしまう。
あ、こらこら……!?
「卯月……ダメよ!!
すみません……娘が……」
「あらあら、いいのよ~こんな
可愛らしいお嬢ちゃんに懐かれるなら大歓迎だわ。
ねぇ、あなた」
「あぁ、そうだね」
旦那さんらしきお爺さんに言うと
お爺さんは、ニコッと笑ってくれた。
とても素敵な老夫婦だった。