イクメン作家と恋心?SS~ほのぼの第2話~12/26に『クリスマス』を追加。
「あなた達は、家族旅行かしら?」
「あ、はい。夫を含めて4人で来ました」
先生を夫と言うのは、何だか照れくさい。
「あら、そうなの。ぜひ楽しんで行ってね。
この辺は、景色とか素晴らしいものが
たくさんあるから」
お婆さんは、そう説明してくれた。
地元の人なのだろうか?
「はい。ありがとうございます」
私は、笑顔でお礼を言う。
そして頭を下げて別れた。
とても優しそうで仲のいい老夫婦だった。
私もいつか先生とこんな夫婦になれたらいいな。
「優しそうなお爺さん、お婆さんだったね」
そう言いながら睦月君に言うと
硬直していた。
えっ?
「どうしたの?睦月君?」
そうしたら首を横に振るう睦月君。
どうしたのだろうか?
若干真っ青になっているような……?
何故かと首を傾げていたら
遠くから雄叫びを上げる卯月の声が聞こえた。
振り返ると居ない。
いつの間にか離れた場所にいた。
あ、いつの間に!?