イクメン作家と恋心?SS~ほのぼの第2話~12/26に『クリスマス』を追加。
「起きたのなら、丁度いい。
お粥を作ったから食べろ。
お腹に少しでも入れないと薬が飲めないからな」
あぁ、そういうことか。
急にやるからびっくりしたわ。
まだ心臓がドキドキと高鳴っていた。
先生は、お粥をお碗によそうと
ふぅーふぅーとしながら、れんげに掬うと
私に食べさせてくれようとする。
「ほら、あーん」
えぇっ!?
まさか、食べさせてくれるとは思わなかったから
どうしたらいいか分からない。
「えっ……あの……」
動揺していると無理やり口の中に入れられる。
うっ……ちょっと!?
でも、美味しい……。
強引だが先生に食べさせてもらうと
なおさら美味しかった。
「ほら、もう一口」
また食べさせてくれる気だ。
私は、大人しくそれに従った。
どうしたのだろう?
普段なら子供ではないのだからと言って
やってもくれないのに。
不思議に思っているが
先生は、お構い無しに食べさせてくれる。
ドキドキするが、とても嬉しかった。
あっという間に完食してしまった。
薬を飲んで横になる。