イクメン作家と恋心?SS~ほのぼの第2話~12/26に『クリスマス』を追加。
卯月と相棒。
風邪も治り元気になったのだが
最近不思議なことが起きていた。
卯月がハイハイしている頃から
たまにあったが。
今回も触らないように棚の上に置いていたはずの
ティッシュ箱がいつの間にか下に落ちており
卯月が、それを出して遊んでいるではないか!!
「キャハッ♪」
雄叫びを上げて次から次へと出してしまう。
「あ、こら。それで遊んだらダメでしょ!?
メッ!!」
慌てて取り上げるが
ほとんど出した後だった。
しかし何で取れたのかしら?
睦月君は、学校に行っているし
そもそも触りそうなら注意してくれる。
先生は……私と一緒ね。
触らせないようにするし
下になんて置かないわ。
うーん。
背伸びしてもとどかない場所に置いてあるし
卯月が1人で取れるなんて思えないし……。
だとしたら一体誰が!??
何だか怖くなってくる。しかし
いつまでも考えてばかりにはいかない。
突き止めなくちゃあ……。
私は、そう決意すると
しばらく様子を見ることにした。
卯月が背伸びしてもとどかないように
棚の上に置き気づかないふりをする。
卯月は、一生懸命幼児用の番組を観ていた。
歌のお兄さんとお姉さんがダンスをしながら
歌うと卯月も真似をしていた。
「あうっ……たっ……キャハッ~♪」
最近色々と言葉を覚え始めたが、歌は
めちゃくちゃだった。
でも、必死に歌おうとしたり
お尻をふりふりする姿は、何とも可愛らしい。
ハッ!!
いけない、いけない。
犯人を見つけたいのに萌えていたらダメじゃない。
慌てて思い直した。