イクメン作家と恋心?SS~ほのぼの第2話~12/26に『クリスマス』を追加。
「こら、白雪!!
そんなことしたらダメじゃない」
私は、慌てて白雪を叱りつける。
しかし白雪は、無視するように
マグカップに近寄る。
えっ!?
だからダメなんだってば!!
慌ててテーブルに行こうとしたとき
なんと白雪は、身体を使い
今度は、手がとどかないように離し始めた。
マグカップは、途中で転がってしまったが奥に
転がされて行くためより安全になった。
えっ……あれ??
意味が分からずに唖然とする。
取ってくれると思っていた卯月は、
余計にとどかなくなったので
泣き出してしまった。
「ふぇぇ~ん。にゃーにゃー」
もしかして、わざとやったのかしら?
卯月にとどかないように……。
私は、卯月を抱きかかえるとあやしながら
「危ないことをするからよ。
ティッシュ箱も出すのは、メッだからね」
注意をした。
しかし分からないのは、白雪だった。
ティッシュ箱は、取ってあげたのに
マグカップは、逆に遠ざけてしまった。
まさか……?
いやいや、でも。
そう考えた方が理屈が通る。
うーん。
猫の考えることが理解が出来ないため
私は、睦月君が帰るのを待った。
卯月だけではなく白雪とも
意思疏通が出来る睦月君なら
真相が分かるかも知れない。