イクメン作家と恋心?SS~ほのぼの第2話~12/26に『クリスマス』を追加。
振り向くと
懐中電灯を顔に近づけた睦月君が居た。
真っ暗の中、光を浴びた睦月君の姿は、
恐ろしく怖かった。
「キャアアッッ~!!?」
私は、大きな悲鳴を上げる。
すると電気がパッとついた。
睦月君は、懐中電灯のスイッチを消すと
「どう?怖かった……?」と聞いてくる。
恐過ぎて……私は、
そのまま固まって気絶してしまった。
ツンツンと突っつく睦月君。
「おい。何だ……あの悲鳴は?
うるせーぞ……って
何だ固まってしまったのか?」
戻ってきた先生は、私に気づいた。
コクりと頷く睦月君。
そして私に近づくとニヤリと笑う。
「まぁ停電は、予想外だったが
これもまた風物詩だな。
また機会があったら驚かしてみるか」
「…………。」
睦月君は、コクりと頷いた。
「キャッハ!!」
大喜びをしながら
パチパチと手を叩く卯月だった。
私は、知らなかった。
家族が団結して私を驚かしていたことを……。