イクメン作家と恋心?SS~ほのぼの第2話~12/26に『クリスマス』を追加。
「卯月は、お絵描きしたかったんだって」
あやしながらそう言ってきた。
卯月が……!?
しかし卯月と意思疏通が出来る睦月君が
言うのだから本当のことだろう。
うーん。お絵描きか。
あ、そうだわ!?
私は、急いで濡れたカーペットを
拭くと画用紙とクレヨンを用意した。
「これならいいわよ。
いい?卯月。
これをこうやって描くのよ」
クレヨンでスラスラと描いてみせた。
絵は、苦手なので猫を描くはずが
微妙なのになってしまった。
うぅっ……何だか変だわ。
しかし卯月は、興味津々と私の
描いている絵を見ている。
そして真似るように描き始めた。
赤のクレヨンを持つと横に線を引いたり
グルグルと円を描くように描いていた。
「キャハッ!!」
どうやら気に入ったらしく
楽しそうにグルグルと描いていた。
「そうそう。
上手よ~卯月」