イクメン作家と恋心?SS~ほのぼの第2話~12/26に『クリスマス』を追加。
「ふええ~ん」
叱ったため卯月は、
先生に抱っこされながら泣いていた。
しかしお店の物を勝手にちぎることは、
いけないことだ。
可哀想だが仕方がない。
新しく取り替えてもらった絵本を
購入した。
「ほら、卯月。
あの絵本買ったからもう泣かないで」
車の中でも
泣いている卯月に買った絵本を見せてあげた。
「ふえ……?」
卯月は、半べそになりながら
その絵本を受け取る。
するとふにゃっと笑顔を見せてくれた。
か、可愛い……。
厳しくしないといけないと思いつつ
この笑顔に負けてしまうのは、
私も相当な親バカだろう。
それから卯月は、睦月君に教えてもらい
絵本などを破かなくなった。
しかし困ったことが……。
「ママ……」
「ちょっと忙しいから待ってね」
「ふええーん」
あれから買った絵本を気に入って
大切にしてくれるのは、いいが
毎日のように読んで読んでと来るようになった。
家事をしていたり仕事をしていてもお構いなしに。
絵本を大切にしてくれるのは、
嬉しいことなのだが
これでは、困ってしまうと思ったのだった。
END。