涙の流し方
 次の日の朝


「おはよう、空くん」


朝、目を覚まして、身支度をしたら、リビングに向かう。



 リビングへ



リビングに行くと慌ただしい。



「ねぇ、お母さん、美弥の髪結んで」


「うん、いいよ」



いつもの光景だけど――。



「ほら、侑海、ちゃんと起きないと駄目だろ」


「う~ん、でも、パパ、眠いよ」



やっぱり、慌ただしい。



「あっ、おはよう、知衛」


「おはよう、お姉ちゃん」



朝ごはんも食べ終わり、学校に行く準備をした。



「侑海君、早く」


「みー姉待って」



侑海は、美弥を追いかけていった。



「行ってきます」


「知衛、いってらっしゃい」



いつも、父さんがいってくれる。


でも、お母さんはいってくれたことはない。


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