この恋に砂糖は使用しておりません
まさか。
あたしをフったことを後悔する、どころか、もう興味なし、どころか、嫌われた、そんなオチだったり。
いやいや、そんなわけ、ない…よね。
「って違う…」
あたしは大雅よりかっこいい彼氏を作って見返すんだから、例え大雅に嫌われていたとしても何の問題もない。
そう、何の問題もない。
通学路を歩きながら、道に寂しく転がる石を軽く蹴る。
朝早くから犬の散歩をするおばあちゃんとすれ違う。