この恋に砂糖は使用しておりません


「ちょ、ちょっと、からかわないでください!あたしの名前なんで知ってるんですか?」


あたしの必死な言葉は、先輩に届くはずもなく。


「はーい。説明するからとりあえずこっちね」


「あ、えっ」


――いつも大雅にされるように、手首を掴まれた。


と思ったら、あたしはそのまま引っ張られて。


何が起こっているのかさっぱり分からないまま、先輩に流された。

< 126 / 130 >

この作品をシェア

pagetop