この恋に砂糖は使用しておりません


――大雅、あたし以外にも女友達いたんだ。


いや違う、これはきっと“女友達”なんかじゃない。


大雅の目の前にいる、その華奢な女の子の発した言葉から考えて。


そして、それに対する大雅の返事から考えて。


――彼女、だよね。


“彼女”は、あたしとは正反対だった。


見た目も、話し方も、声も、服装も。


女の子らしくて、可愛くて、ふわふわしていて。

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