この恋に砂糖は使用しておりません


あたしがショックを受ける理由なんてない。


そう、彼女なんかじゃない。


“幼馴染”なんだから。


「じゃあなんで幼馴染のあの子と一緒に登校するの?私だけ見ててよ」


――おさななじみ、オサナナジミ。


それはあたしたちを繋ぐ言葉なんかじゃない。


――きっと、引き離す言葉なのかもしれないと。


胸が痛んだ、はずだった。

< 27 / 130 >

この作品をシェア

pagetop