この恋に砂糖は使用しておりません


…まぁ、こうやって一緒に下校できている時点で、彼女と何もなかったとは思えないんだけど。


それにしても。


「めんどくさかった、彼女いたら幼馴染と関われないって」


大雅がそんなことを言うなんて、本当に信じられないよ。


大雅と並んで歩きながら、あたしは大雅の横顔を見つめる。


「でも好きだったんでしょ?あの子のこと。それなのにあたしと関われないって理由だけで別れちゃってよかったの?」


あんなに可愛くて美人な子をフっちゃうなんて、本当にもったいない。


あたしが男なら、こんな平凡な幼馴染より美人の彼女を優先してしまうと思うけど。

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