この恋に砂糖は使用しておりません


「まぁ、そうだね」


大雅の言葉に返事をするあたしと、


「うん」


あたしの言葉にまた返事をする大雅。


それで、会話は終わり。


あたしたちが幼馴染だと知らない人からすれば、きっとそれは不思議な光景だったと思う。


中学校を卒業しもう少しで高校生になろうという男女が一つの部屋に集まり、男の方はテレビゲームをし、女の方はベッドに仰向けに横になってスマートフォンを操作している。


そしてこの男女2人、付き合っているわけではないのである。

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