この恋に砂糖は使用しておりません


いや…信じられないでしょ?


でもね、一番信じられていないのはあたしなんです。


見た目はもちろん、口調、性格まで変わった大雅。

この数ヶ月で彼に何があったの、と問いただしたくなるレベルだよ。


「本当に…?わ、私…大雅くんと付き合えるの…?」


「そう。よろしく」


今がどういう状況かというと。


時刻は12時15分、ちょうど昼休みの真っただ中、場所は教室。


あたしは自分の席に座ってお弁当を食べていたんだけど、何やら廊下から聞き慣れた声が聞こえてきて。


耳を傾けてみれば、廊下では“告白”が行われていて。

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