この恋に砂糖は使用しておりません


そうだよね、あたしなんか対して可愛くもないし、スタイルだってよくない、自慢にならないただの“幼馴染”。


――かもしれない。


でも。


でも、一回断られただけで諦めるなんてしたくない。


だって、あたしはずっと。


ずっと大雅のそばにいた、誰よりも大雅を見てきたんだから。


「大雅のこと、ここまで、」


――少しくらい、必死にならせて。

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