優ちゃんに恋して。。
ケンと浅原さんが手で
オッケーサインをして
歩いていってしまった。
「ええ?!いいよ。私1人で帰れるから、、」
「いーから!酒入ってる女が1人じゃ危ねぇだろが。」
この時のヒデは
なんだか男らしく見えた。
「ありがとう。」
正直、呑みすぎてしまったとおもって
私も自分が少し心配だった。
季節もすっかり夏になっており、
19時でも辺りは明るかった。
ヒデの隣を歩いていると
なんだか今の会社に
入社した時のことを思い出した。
「ふふw」
「なにわらってんだよw」
「あ、、いや、入社した時のこと思い出してさ、、ヒデが寝癖全開で入社式してさ、、前課長に怒られてたよね」
「あ〜あれか。あれは一生忘れない。入社式の10分前に起きたんだぜ?着替えながら走ってきたんだよ。よく間に合ったとおもったわw」
「そういえば脚速いよねw」
「あ〜、俺高校のとき陸上してたからなぁ、、んで、ももかと一緒で高卒したらこっちに上京してきたし、、」
「そうだったよね、、実家かえらないの?」
「帰らない。。というか今更帰れないよな。」
そうだよね。。
今更謝りに行っても遅いよね。
と心の中で思った。
ッガクン!いっ!!
ーーッドサ!
「いっっっ!、、たぁ(泣)」
「は?大丈夫か?!」
「あ、足挫いた、、かも」
「おいおい、、あと5分くらいで家だし、、抱っこしてやろうか?」
「や、、やだ!!」
「でもその足早く冷やさないと!恥ずかしいなら顔かくしてろ!今なら誰も居ないし、ほら!、、よっと!」
「きゃ!、おお、おも、重いから!!」
「軽い軽い!走るからな。」
ヒデにお姫様抱っこされてあっという間に家に着いてしまった。