恋してバックスクリーン
②
「莉乃が一週間もいてくれるだなんて。なんなら、ずっといていいよ!」
穂花が私を歓迎してくれた。うれしいけれど、なんだか申し訳ない気分になった。
「でも、私がいたら。海津さんが遠慮するんとちゃう?」
「涼介くん? ああ、彼は遠慮しないから。莉乃がいても遠慮なく来るよ」
「そうかなぁ……」
そうつぶやいた瞬間、タイミングよくインターホンが鳴った。
「ほら、噂をすれば影!」
インターホンを鳴らしたのは、海津さんだった。ホンマに遠慮なかった……。
「こんにちは! 寿彦、インフルエンザだってね? 羽島さんは大丈夫?」
「私は平気です……」
「磁石みたいにぴったりくっついているんでしょ? ラブラブだから」
コンビニの袋から、ビールやおつまみを出しながら、ひやかすように言った。
「ラブラブとかやないですから」
「またー! 溺愛しているでしょ?」
「溺愛?」
海津さんの言う『溺愛』の意味がわからない。溺れるくらいの愛? たしかに私、寿彦さんのこと、好きやけれど。
「寿彦の溺愛っぷり、半端ないよね」
いつの間にか、小さなテーブルに缶ビールとおつまみが用意され、乾杯の準備が整っていた。
「寿彦さんが? いやいや、なにをおっしゃいますやら!」
三人で乾杯をしながら、はははと笑った。寿彦さんが私を溺愛? そんなわけがない。
穂花が私を歓迎してくれた。うれしいけれど、なんだか申し訳ない気分になった。
「でも、私がいたら。海津さんが遠慮するんとちゃう?」
「涼介くん? ああ、彼は遠慮しないから。莉乃がいても遠慮なく来るよ」
「そうかなぁ……」
そうつぶやいた瞬間、タイミングよくインターホンが鳴った。
「ほら、噂をすれば影!」
インターホンを鳴らしたのは、海津さんだった。ホンマに遠慮なかった……。
「こんにちは! 寿彦、インフルエンザだってね? 羽島さんは大丈夫?」
「私は平気です……」
「磁石みたいにぴったりくっついているんでしょ? ラブラブだから」
コンビニの袋から、ビールやおつまみを出しながら、ひやかすように言った。
「ラブラブとかやないですから」
「またー! 溺愛しているでしょ?」
「溺愛?」
海津さんの言う『溺愛』の意味がわからない。溺れるくらいの愛? たしかに私、寿彦さんのこと、好きやけれど。
「寿彦の溺愛っぷり、半端ないよね」
いつの間にか、小さなテーブルに缶ビールとおつまみが用意され、乾杯の準備が整っていた。
「寿彦さんが? いやいや、なにをおっしゃいますやら!」
三人で乾杯をしながら、はははと笑った。寿彦さんが私を溺愛? そんなわけがない。