恋してバックスクリーン
海津さんの運転で、食事に出かけた。後部座席に、寿彦さんと並んで座った。あのシーンを目撃しなければ、こんなにもうれしいことはないのに……。
「なにか食べたいものは?」
「私はなんでもいいよ。おふたりさんは?」
私たちふたりに気を遣ってくれるのが、穂花らしい。
「なににしようかな? 昨日はなに、食べたっけ?」
正直、楽しく食事なんて気分ではなかった。けれど、私たちのせいで場の雰囲気を悪くしたくはない。
「昨日は、カレーだったよね? 関さんは、なにを食べました?」
穂花が、寿彦さんに聞いた。私以外の女性をお腹いっぱい堪能したんやろ? と、心の中でつっこみ、哀しくなる。
「ラーメン」
私以外の女性が作ったラーメンですか? と、嫌なつっこみしか生まれない。
「ラーメンとカレーは無しで。どうしようかな? 寿彦の快気祝いってことで、焼肉でも食うか!」
「いいね」
寿彦さんが唯一、心を開いている海津さんの意見に乗っかり、車は焼肉屋さんを目指した。
こうなりゃヤケクソ! 食べて食べて食べまくるんやから!
「なにか食べたいものは?」
「私はなんでもいいよ。おふたりさんは?」
私たちふたりに気を遣ってくれるのが、穂花らしい。
「なににしようかな? 昨日はなに、食べたっけ?」
正直、楽しく食事なんて気分ではなかった。けれど、私たちのせいで場の雰囲気を悪くしたくはない。
「昨日は、カレーだったよね? 関さんは、なにを食べました?」
穂花が、寿彦さんに聞いた。私以外の女性をお腹いっぱい堪能したんやろ? と、心の中でつっこみ、哀しくなる。
「ラーメン」
私以外の女性が作ったラーメンですか? と、嫌なつっこみしか生まれない。
「ラーメンとカレーは無しで。どうしようかな? 寿彦の快気祝いってことで、焼肉でも食うか!」
「いいね」
寿彦さんが唯一、心を開いている海津さんの意見に乗っかり、車は焼肉屋さんを目指した。
こうなりゃヤケクソ! 食べて食べて食べまくるんやから!