恋してバックスクリーン
もうすぐ七回裏が始まる。ピッチャーが投球練習を始めると、寿彦さんが椅子の下に置いてあったリュックの中をガサゴソと探った。
私はそれをチラリとだけ見て、マウンドに視線を移した。そんな私の膝の上に、寿彦さんがなにやら紙袋を置いた。
「ナニコレ?」
「ラッキーセブンだから」
ラッキーセブンって? たしかに、七回裏のことをラッキーセブンって呼ぶけれど?
訳もわからず、とりあえず「ありがとう」を言って、紙袋の中身を確認した。
紙袋の中に入っていた箱は、小さいけれど重みを感じた。
「寿彦さん」
中身について聞きたくて呼びかけたけれど、寿彦さんは野球の試合に夢中で、返事はなかった。
私も、マウンドに視線を移した。もしかして、コレって……!? うれしいやら、恥ずかしいやらで視界が揺れ動いた。
私はそれをチラリとだけ見て、マウンドに視線を移した。そんな私の膝の上に、寿彦さんがなにやら紙袋を置いた。
「ナニコレ?」
「ラッキーセブンだから」
ラッキーセブンって? たしかに、七回裏のことをラッキーセブンって呼ぶけれど?
訳もわからず、とりあえず「ありがとう」を言って、紙袋の中身を確認した。
紙袋の中に入っていた箱は、小さいけれど重みを感じた。
「寿彦さん」
中身について聞きたくて呼びかけたけれど、寿彦さんは野球の試合に夢中で、返事はなかった。
私も、マウンドに視線を移した。もしかして、コレって……!? うれしいやら、恥ずかしいやらで視界が揺れ動いた。