私の唇は、大好きなキミへ嘘をつく。
秘密の告白
***
次の日、教室へやってくると、入口で立ち止まっている一護に出くわした。
「………なにしてんの、一護…」
明らか不審な動きに、私は疑いの目を向ける。
「げっ、お前かよ……」
「げって……というか、本気でなにしてんの」
なんか、企んでる予感……。
もしかして……紗枝絡み??
そう思って、教室をのぞき込むと、紗枝が黒板に日付を書いている所が見えた。
やっぱり……。
さしずめ、恥ずかしくて声をかけられないってところか。
「のぞき?やめてよ、私の親友に」
「はぁ!?ちげーし!!」
「ハイハイ、それじゃ」
私はそんな一護を無視して教室へ入ろうとした。
その瞬間、グイッと、腕を引かれる。